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「皆とお風呂入ったんですか?」
「いや……自分の部屋の風呂に入った」
クンクンと嗅ぐのをやめないアイツに俺は恥ずかしくなって、つい声を荒げてしまった。
「ちょっ、何やってんだよ。てめーはよ!」
「俺と入るって約束したのに……自分一人で入っちゃうから……」
後ろを振り返ると、ナンバーワンの男がしょんぼりと眉を下げているのが見えた。
「っつーことは、おまえ……風呂は?」
「軽くシャワーだけ浴びました……あ、俺と風呂だけでも入りに行きませんか?今の時間だったら、すいていると思いますよ」
なんだか嫌な予感しかしなかったのでドスッと肘で萩原のみぞおちを殴った。
慌てて部屋に戻った後、また部屋の連中は昨日と同じように女の子の話で盛り上がっている。
「コーコーセイだから、そういうのに興味深々なんだ。ま、俺は唯ちゃ……ごふっ」
うざい克也は蹴とばして、俺は今のうちに大浴場に逃げることにした。
案の定、更衣室はガラガラで俺は何も隠さず風呂へと向かった。
ガラガラガラッ
貸切の大浴場で気分は絶好調。
軽くシャワーを浴びてから、バッシャーンと風呂へと飛び込んだ。
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