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練習はあっという間に過ぎていく。
つまり、萩原と風呂入る時間が刻々と近づいてくる。
「圭太、今日も部屋のに入るのか~?」
克也ののんびりした言葉に頷き、大浴場に行くのを見送る。
「はあああああ」
風呂に一緒に入る。
…
…
こうしちゃいられない。
俺はユニットバスへ向かい、いつもより念入りに体を洗う。
……っつーか、なんでシャンプーインリンスなんだよ。こういう施設って。
俺はガシガシ頭を洗い、シャワーで綺麗に洗い流した。
夕飯が終わり、最終日ということで宴会を開くことになった。
(もちろん、先生もいるから酒はない)
一年坊主はそのセッティングを担当するので、せっせと働いている。
萩原もその例に漏れず、といった感じだ。
なんだか昨日あまり眠れなかったせいか、体の疲労感は半端なかった。
俺は皆でテレビを観ている中、うとうととしていて。
いつのまにか、よだれを垂らしながら眠ってしまった。
「あっ」
目が覚めると、テレビの音がしない。
「あ、起きました?」
頭上から聞こえるのは、アイツの声。
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