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チュンチュン…
鳥、詳しく言えばスズメの鳴き声があちこちで聞こえる清々しい朝。
私の部屋に明るくて眩しい光が差し込んでくる。
そんな中呑気にベッドに座っていた私は、寝ぼけながらベッドのすぐ近くにある窓のカーテンを勢いよく開けた。
そんな天気も良い今日は月曜日だ。
残念、日曜日ならもっとぐっすり寝れていたのに。
詳しく言うと、10時位まで。
私の学年の仲間のほとんどはは塾に行っていて、夜更かししている仲間が多いため、ぐっすり寝たいという考えは多分珍しくないと思う。
むしろその考えの方が多いかもしれない…。
私はのろのろと寝間着から制服に着替え、朝食をお腹に押し込み、急いで髪を梳いたり歯を磨いて顔を洗ったりして身支度を整える。
優「母さん、行って来ます」
私は髪を一つくくりにキュッと結び、学校に行くのは嫌だが母に見送られしぶしぶ家を出た。
(学校なんか無くなってしまえばいいのに…。)
家の前でそう思うことがもはや毎日の日課になってしまった。
でもどれだけ思っていても行かなければいけないものは行かないといけないので、とぼとぼと学校に向かう。
家から少し歩くと、一人の友達が髪をなびかせて私を待っていた。
優「ごめんクララ、待った?」
私が小学生の時から仲が良かった、クララだった。
クララと私は平日の毎朝時間を決めて一緒に通っている。
ク「ううん、全然待ってないよ。」
クララはニコッと笑って私にそう言ってくれた。
私もクララの笑顔を見て、笑い返して言った。
優「良かった…ごめんね、それとおはよう!」
ク「おはよう!」
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