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大阪のとある田舎。
…田舎と言っても一面森や田んぼのような、本当に何もない感じではない。
周りには幼稚園もあり、私の家の近くにはスーパーマーケットもある。
中には昔ながらのお菓子も置いてある駄菓子屋もある。
そんな町で育った私は今年の春、あっと言う間に一年生から二年生になった。
やっと二年生だ。
一年生の時は小学校の環境からガラッと変わり、なかなか慣れなかった中学校生活や威圧感のありすぎる先輩達、部活とか委員会とかに馴染むのに時間がかかり、長く感じた。
私だけじゃない、皆も同じだと思う。
そんな事を思いながら私は二年生のクラスに入って、更に思った。
私はクラス替えで一年生の時に同じクラスだった友達と離れて、二年生では私のクラスは二組になった。
新鮮な空気。
明々とした教室。
次々と教室に入ってくる新しいクラスメート。
今私の目の前にある全ての物は、一年生の心だった私の気持ちを更に揺るがした。
私は緊張しながらも指定された席に座ることにした。
(私は…19番の席だな。)
黒板に張り出されている大きな紙に描かれていた席順の通りの席に座る。
そうしたら…斜め前には私の見慣れた奴が座っていた。
優「ん?…あれ、浪川!?」
浪「うーわ、テンパお前また一緒かよ…、やっとテンパを拝まなくて良いって思ってたのに。」
優「お前、前より更に鬱陶しくなってるな…。」
一年生の時のクラスメイトだった、浪川だった。
私に話しかけてきてはちょっかいをかける、色々面倒くさいといえば面倒くさい奴。
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