本編

6/22
前へ
/26ページ
次へ
携帯とにらめっこしていた私に、声をかけてきた人がいた。 『お姉さん?』 「ナンパならおことわ…り…」 チラッ と見てみると、そこには「少年」が立っていたのだ。 迷子かと問うと、その少年はにっこりと笑顔を見せ、私の手を引くと、どこかへ行こうと走り出した。 子供とは思えない、力強いその勢いに抵抗できないまま引っ張られていくと、そこは駅前のゲームセンターだった。 まぁ、子供だし… ってか、2◎年(にじゅううんねん)生きてきて、初めてナンパが子供で、行き先がゲーセンってどうよ?;; スキを見て、店員に任せて逃げればいいかと、軽く考えていたのがマズかった… .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加