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携帯とにらめっこしていた私に、声をかけてきた人がいた。
『お姉さん?』
「ナンパならおことわ…り…」
チラッ と見てみると、そこには「少年」が立っていたのだ。
迷子かと問うと、その少年はにっこりと笑顔を見せ、私の手を引くと、どこかへ行こうと走り出した。
子供とは思えない、力強いその勢いに抵抗できないまま引っ張られていくと、そこは駅前のゲームセンターだった。
まぁ、子供だし…
ってか、2◎年(にじゅううんねん)生きてきて、初めてナンパが子供で、行き先がゲーセンってどうよ?;;
スキを見て、店員に任せて逃げればいいかと、軽く考えていたのがマズかった…
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