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その後も関谷さんとは特にプライベートで接点を持つことなく仕事の同僚としての関係だった。
…あの日までは。
あの日はそう、自分の人生において最低最悪な日だった…。
バイトが休みなのでバイト仲間の紗耶香と夜ファミレスで夕飯を食べていた。
「ねぇ、関谷さんてどんな人なのかなあ?私笑った所見たことないんだけど。翔吾の時もそう?」
「…別に、気にしたことない。」
「…ふ~ん、で私達そろそろ付き合っちゃう?」
「…なんでそうなる訳?」
「べ~つ~に~。」
少し不機嫌そうに紗耶香は頬杖をついた。
その時だった。
「翔吾!!あれ!」
紗耶香の窓を指差す方を見ると、関谷さんが見知らぬ男と歩いていた。
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