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「………まさか、先ほどの発言は戯言ではないですよね?」
「当たり前だ‼
いくら能力が人類より優れたとしても、彼女は確かに逝った。
愛娘の刀に刺されたのは事実だ❗
それなのに、何故生きている?」
「……どっからどう観ても羽入本人です。
それに古手家当主も居るようです」
「…………神様、いくら何でもこんなサプライズまで用意してたのかよ。
だったら良かったな陸。
短い間だがまた彼女と話せる機会が俺達に与えられたんだ」
「そうですね。
はぁ~、ごちそうさま」
「?」
黒衣の青年は白衣の青年改め陸の発言に矛盾を感じたが、とにかくこれで満足したようだ。
「……んじゃ、目的のほとんど済んだし。
さっさと残り探そうぜ」
「そうですね。
今度は、私が彼女を助ける番です。
借りは返しますよ、羽入」
古手陸はそう誓い、この場を去った。
「…陸?」
「どうしましたの羽入さん?」
「いえ、何でもないです」
「きっと今日の部活で圭一を皆でフルボッコしたから噂が聞こえたように感じたのですよ。
圭一かわいそかわいそです」
「……だと、いいけど」
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