10万分の1

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彼に始めてあった事は今でも鮮明に記憶している。 5年前の大晦日の事だ。 線路に男性が落ちたと連絡を受けたのが午後20時。 帰宅ラッシュと重なり混雑時に起きた事故だった。 走って現場に向かう。しかしホームは異常な光景が広がっていた。 悲鳴をあげる声。 沢山の嗚咽を掻き分け、見た景色は今でも忘れられない。
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