現実

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彼は僕のことをなんとも思っていなかったんだ。 今は僕のことを忘れたかのように通り過ぎても目も合わさないし、意識どころか存在自体、気にしなくなっていた。 こんなことなら告白なんてしなければよかった… そしたら今ではもっと別の形として関係があったのかもしれない… 今となっては悔やむに悔やみきれない。 僕は放送で先生に呼ばれ生徒指導室に行った。 理由は分かっている。 先生は案の定、服装のことや僕の立場のことを言われた。 先生「きみには期待していたんだよ。それを見事に破ってくれたな。きみの振る舞いは我々教師を失望させるばかりだ。今のやり方を続ければ、それ相応の処置を加えることになる。これ以上は私もきみを庇うことは出来ないよ。前は副会長だったきみか――――」 「先生!!――――分かっていますから…もうこれ以上は…」 そういうと先生は呆れ顔で頼むよと言って話を切り上げた。
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