咲花村

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おば)「いいのよ、そんな他人行儀にならなくても。ここが京也ちゃんのお家なんだからね。」 「は、はい…。」 おば)「もちろん、言葉使いもよ?」 「う、うん、おばぁちゃん。」 おばぁちゃんはニッコリ笑って、台所へ消えて行った。俺は居間に座って、いろいろ考えていた。 『おばぁちゃんは優しいな。問題はおじぃちゃんのほうだ。』 すると、ガラガラガラッ! おば)「あら、お帰りなさい。京也ちゃん、来てるわよ。」 ?)「もう来てやがるのか!」 おば)「そんな言い方しないの。」 まる聞こえですけど…。 居間に向かって近づき、そして…、 ?)「おい、小僧!いいか、わしのことは、源次郎さんと呼べ。あと敬語だからな!」 なぜ怒られてるんだ? 「は、はい…。」 俺の返事を聞くと、ささっと、2階に上がって行ってしまった。 おば)「全く、ごめんね、おじぃちゃん照れてるだけだから。許してあげてね?」 「う、うん。」 おば)「今日は京也ちゃんが来るから腕によりを振るって作ったからね。」 「ありがとう、おばぁちゃん。」 おば)「それじゃあ、おじぃちゃんを呼んできてもらえるかしら?」 「うん、いいよ。」 階段上がって、一番奥におじぃちゃんの部屋はあるらしい。 「源次郎さん、夕食の用意が出来たそうです。」 源次郎)「チッ、わかった。もう下にいけ!」 なんで機嫌悪いの!?とはきけず、 「はい。」 そのまま夕食へと進んでいった。 夕食中、おばぁちゃんにいろいろ聞かれたが、あんまり覚えていない。 ー夜ー おば)「ここが京也ちゃんの部屋よ。自由に使ってね。」 「ありがと、おばぁちゃん。」 おば)「それじゃあ、おやすみなさい。」 「おやすみ。」 そこには、この家に似つかない洋物の家具が並んでいた。 『気をつかってくれたんだ。』 朝におばぁちゃんと源次郎さんにお礼を言っとこう。 「そういや、あのピンク色の花びら…なんだったんだ?」 あんな花びら見たことなかった。なんか神秘的な雰囲気だった。 『ま、いいか。』 余程疲れていたのか、ベッドに入るとすぐに夢の中へと溶け込んでいった。
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