第三拾話 神の子 前編

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今起きている現状が理解できない。 見た目は小さな女の子が巌さんに甘えているだけ。 でもその女の子の裏が深すぎてわからない。 色々考えている俺に 女の子『カエレ…』 子供とは思えない図太い声… 俺『…………』 母親『お気に召さない様ですね…。帰って頂けますか?』 巌さん『…………』 状況を飲み込めず立ちすくむ俺… 俺だけ違う存在… 俺が正しいのか俺がおかしいのかわからない… 母親『出ていけぇぇぇぇぇ!!!』 急に狂った様に叫び出す。 巌さん『済ませてこい。』 済ませてこい。 意味不明な発言… 巌さんも取り憑かれてるんじゃねぇか? 物凄い形相で睨む母と子… 俺は再度ドアに手を掛け部屋を出た。
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