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それから少し階段を昇ると、あっという間に屋上の入り口となる小さな扉が見える。
……来てるんだろうか。あの人。
今まで一度も彼と話した事がなかった私は、見た感じのイメージを膨らませる。
……なんていうか…時間守らなそうな。。
待ち合わせ時間から３０分くらい経ってからニコヤかな顔をして、『あはは(笑)遅れた遅れた、ごめんねｗ』
みたいに入って来てもおかしくない。
というか、私は彼を待つ気すらないから、居なかったら即帰るだろうし、どっちみち関係ないのだが。
「……はぁ。」
ため息をつきつつ、少し重い屋上の扉を私はゆっくりと押し開いた。
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