∮用件

4/10
前へ
/35ページ
次へ
「……悪かったですね、下手で。」 ムカつくなぁ、この人。と心底イラつきつつ、喧嘩を売るような態度で私は言った。 でも先輩はそんな私の様子も気に留めず、淡々と話しかけてくる。 「あのさ?君っていくら背が小さくても上には気をつけるべきだよ、もしかしたらいつか真上から何かが落ちて来て、君の頭を直撃するかもしれないし――」 「……。」 「病院、っていうか葬儀屋さんのお世話になる事もあり得るんだからねw……っていうか本当に小さいよねーw」 「……。」 「あれ、黙りっぱ?って、俺が話しすぎちゃった?でもごめんね、俺こういう人間なんだwあとさ――」 ……うんざりした。 心の底から彼に呆れた私は、そう思い、いつまでも続いてしまいそうな先輩の話を遮って、言ってやった。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加