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「僕が…ですか?」
影井は未だに信じられない、と言った顔で聞き返した。
「そうだ。この空軍小隊を君に任せる。心配するな。君の腕なら相手が誰だろうと墜撃できるはずさ。」
と艦長は影井に告げた。
“影井龍”彼はウルクニア帝国軍にとってエース以上の素質をもつトップガン。彼ならきっと戦闘機から地上に置かれた林檎すらバルカン砲で狙撃してしまうだろう。
影井は少し不安を残しながら自分の部屋に戻った。
「僕が……エース…。いや、ちがう・・・違うんだ・・・!」
影井は唇を噛み締めて手元にあった13mm砲銃を壁や家具を狙って撃った。案の定反動が強く、大きく後ろに吹っ飛んだ。
その目に涙を溜めて……。
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