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「あ、ご覧になって!一誠様と直人様よ!」
「今日もクールで素敵ねー!」
「パーティー来て本当に良かったわー!」
「ねえねえ、話しかけてみましょうよ!」
「一誠様。こちらは私の娘の○○でして、なかなかの料理の腕前でしてね………」
「直人様。うちの娘が直人様に首ったけですのよ。是非今度うちのパーティーに………」
そんな女達の声に耳も
傾けず、ただひたすら
誰もいない場所へと
ただただ直人と共に足を早める。
「ちっ…。だからパーティーなんて嫌だったんだよあのくそ親父めが。」
にこにこと笑いながら
俺を車に送り込む
親父が目に浮かぶ。
胸くそ悪い…。
「一誠、顔が般若になってるよ。」
ニコニコとした顔で
直人はそう言う。
そんな直人を
無言で睨み付ける。
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