第一章 第一話 終わりからの始まり

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あれから数日が経っただろう……。 どうも、皆さんこんにちわ。 突如死んだかと思ったら謎の空間に彷徨い、危うく変なものに吸い込まれそうになった所、一本釣りされた登です。 長い説明だったな……。 「しかし、未だに驚きだよなぁ」 「ここが君たちの世界で言う天国という事がかい?」 「いや、もうそれは納得しましたから。 俺が驚いてるのは、俺が神様と話していることですよ」 そう、俺を釣上げた男、というか今喋っていた男は神様でナギというらしい。 娘さんもいてとても可愛らしかったです。 「あぁ、そんな事か。 まぁ、君の場合は輪廻転生が出来ないから仕方なくだね。 というより君の中にある力が奴らに渡るのはなんとか避けたいと言うのが本音らしいけど」 「はぁ……、何でそんな力が俺にあるんだよ……。 普通に輪廻の輪に組み込んでくれぇ!!」 そう俺の中には、どうやらかなりの力があるらしく、不用意に輪廻転生させる訳にはいかないらしい。 なんか絶賛神様同士で冷戦中らしく、俺みたいに力のある奴を輪廻転生させると、わざと殺して、何故かチート能力を与えて別世界に転生させるらしい。 理由はまだ教えて貰ってないが。 「なぁ、ナギ……」 「なんだい? 登君」 「どうして敵対してる神は俺みたいな奴を態々殺してチート能力を与えて転生させるんだ?」 「あぁ、それはね。 世界のバランスを崩壊させるためだよ。 いや、正確には崩壊した後に生まれるバグを集める為かな?」 「バグ?」 「そうバグ」 俺は若干その言葉に疑問を感じた。 何で態々バグなんかを集める為に世界のバランスを崩壊させるのかという事だ。 「それはね? そのバグから化物を作り出すためだよ」
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