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また
走ってる
暗い道を
ウサギを追いかけて
走ってる
ナイフを持って
走ってる。
「ハァ…またこの夢…った…」
私は酷い頭痛に襲われた。
ウサギが口を開いた
「アリス、やっと起きたね」
私は周りを見ると
見たことない景色。
「ここわ、ここわ…何処?」
「ここわ…楽しい楽しい不思議の国だよ」
ウサギが笑う。
「家に帰して」
「ゲームで勝ち残ったらね」
「さっきからゲームゲームうるさいわ。ゲームって何?」
ウサギが
不気味に
笑う
「ゲーム?ゲームってのわね、殺人ゲームだよ後恋愛ゲーム」
「はっ?」
「まず恋愛ゲームから教える。僕もなんだけど、この国では男しかいない。女はアリスだけだ。そして、アリスは色んな人からアプローチされるだろう。ただ、アリスの事を本当に愛してる人と付き合うんだ。もし、自分の付き合った相手がハズレだったらアリス…君は死ぬ。ただ、二回間違ったらだ。二回はチャンスがあるんだ。」
「ちょっ…待って…付き合うのは絶対なの?」
「うん。絶対」
「それでハズレじゃなきゃ帰れるのよね?」
「恋愛ゲームだけクリアしても、帰らせるわけにはいかない。殺人ゲームもクリアしてもらわないとね。」
「殺人…?ゲーム?」
「そうだよ。ねぇアリス、アリスがここに来た理由わかる??」
「いいえ。わからないわ。」
ウサギは笑う
だけど
目は笑っていない
「教えてあげるよ。アリス…君は罪を犯したんだ。」
「罪?」
私にはわからなかった
ウサギの悲しそうな笑みも
罪の意味も
「やっぱり…自分でわかってもらわないとだから。教えるのをやめる。」
「えっ?」
「ゲームスタート」
「待ってウサギさん!」
ウサギは何処かに行ってしまった。
帰り道もわからない…
私はこれからどうすればいいのよ…
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