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5分間の全員とのトークタイムを終え、バーベキュータイムへとうつった。
各自気になる子のところへ行ってバーベキューをしながら会話をしている。
「疲れた…。」
「ほんとに…。」
私と真紀子は紙の皿に肉やら野菜やらを適当に乗せ、川原の石に座って休んでいた。
「向いてないね、ウチら。こーゆうの…。」
そう、そのことを痛感させられた一日。
私たちの側には案の定、誰もいらっしゃらない。
まあ、想定の範囲内。
「美和どーだった?」
「どーって?」
「いい人いた?」
「うーん…特には…。」
そんな会話を真紀子としつつ、お肉を頬張る。
「あっ…。」
ふと佐伯くんのことが思い浮かび、声を出してしまった。
「なになに?」
「いや、気になるとかじゃないんだけどね、同級生がいた。」
「嘘!誰誰?私も知ってる?」
私は佐伯くんの姿を探し、指をさす。
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