彼なし女の憂鬱

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あー…なんか場違いな所に来ちゃったかも…。 ゴールデンウィークの最終日、爽やかな晴天の川原にて私はそんなことを思っていた。 後悔? うん、そう。 誘ってくれた真紀子には悪いけど、既に帰りたい…。 「美和、帰りたいと思ってるでしょ?」 隣に立っていた真紀子が小声で聞いてくる。 「う、うん…。わかる?」 心の中を見透かされた私は少し動揺して素直に答えてしまう。 「わかる。だって私も帰りたいもん。」 「やっぱり!?」 目の前にはバーベキューセットに年齢20~40歳位の男女が私達を含め各15名程。 今から開催されるのは「お見合いバーベキューパーティー」というものらしい。 血迷うんじゃなかった…。 そう思いながら私達2人は逃げることも出来ず、その場に立ち尽くしていた。
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