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「……俺やったらあかんねん。
アイツらを幸せにはできん…
お前やったら…」
工藤さんが言い切る前に、僕の拳が彼の頬に食い込んでいた。
「いい加減にしてください!
小嶋が工藤さんを選んだんです!
あの人の子供がどうしても欲しかった…って小嶋言ってました。
あんな人やけど、それでも愛してるねんって言ってました!
僕じゃない…工藤さんしか小嶋を幸せにできないんですよ?」
工藤さんは左頬を擦りながら、痛いやんけ…と呟いた。
「そんなもん、お前に言われんでもわかっとるわ!
せやけど、俺がアイツとおると苦しいんや…
自分で情けない思うけど、浮気は治らん…病気やなて思う。
その度に悲しませてるのはわかっててもやめれん。
一緒におったかて、どうせ悲しませ続けるだけや!」
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