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「娘達の親権はかみさん。
で、お腹の子が俺の子じゃないと証明しなきゃいけないらしい。
それが厄介だけど…
まぁ、やっと独身に戻れるっていう解放感の方が強いかな!」
そこは少しだけ強がって言ってみた。
戸籍だけの繋がりだったけれど、それさえなくなるのは少しセンチな気分にはなる。
「そっか!そうやな!
よしっ!じゃあ乾杯しよっ!
私らお互い独身に戻った記念に」
小嶋のこういう明るさに何度救われただろう。
多分僕のほんの僅かな強がりも全て見透かしていながら、気付かないフリをしてくれる彼女の優しさを感じながら、僕らはジョッキをカツンと合わせた。
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