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左側に腰を下ろした小嶋は、当たり前のように僕に凭れかかってきた。
「なんか……恥ずかしいね」
「……うん」
もう彼女の目を見れないくらいに、僕は昂るものを必死で抑えていた。
「やっと…言えるわ…
私、佐倉くんの事…」
言いかけた小嶋の口を慌てて人差し指で塞ぐ。
「それは……俺の台詞。
やっと言える。
俺、小嶋の事、ずっと…ずっと好きだった。
傍に居てくれて、ありがとう」
言ってる傍から顔が真っ赤になっているのがわかって、照れ隠しに小嶋の顎を持ち上げてキスをした。
だけどそれは照れ隠しにはならず、もっと頬が熱を持ち始める。
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