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「ふふっ…なんか…めっちゃドキドキするわ~。
私ら、ええ歳してんのに、カッコ悪いなぁ…」
僕の肩に顔を隠すように擦り寄せる頬。
彼女の髪の香りが、動く度に僕の鼻先を掠めた。
意を決して彼女の肩を抱き、僕は告げた。
「カッコ悪くてもいい…
俺も小嶋にこんなにもドキドキしてるよ…」
彼女の手を取り、自分の左胸に押し当てる。
小嶋は驚いたように顔をこちらに向けた。
「佐倉くんて…意外とマッチョやねんなぁ!
もしかして着痩せするん?」
「知らなかった?
意外と脱いだらスゴイかもよ?」
そう言いつつ小嶋に視線を合わせると、彼女はスッと瞼を落とし、それに誘われるように僕の唇が深く深く彼女を捕えた。
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