第五章

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昔からよく知っている相手との初めての甘い夜を迎えた僕らは、ぎこちないながらも素直に愛を確かめ合った。 互いの体温を肌で感じながら、息荒くベットに横たわる。 小嶋は僕の胸に手を当てて、恥ずかしそうに笑う。 「なんか…変な感じやね。 今こうしてるのがウソみたいや」 彼女の頭に頬を擦り寄せ、僕も笑う。 「離婚届け出した夜に…ね。 でも、昔からこうなることが決まってたように思えるよ。 お互い独身に戻ったんだから…もう誰にも、何の遠慮もいらない」 ようやく得た安らぎの時間に、僕らは満たされていた。 .
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