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昔からよく知っている相手との初めての甘い夜を迎えた僕らは、ぎこちないながらも素直に愛を確かめ合った。
互いの体温を肌で感じながら、息荒くベットに横たわる。
小嶋は僕の胸に手を当てて、恥ずかしそうに笑う。
「なんか…変な感じやね。
今こうしてるのがウソみたいや」
彼女の頭に頬を擦り寄せ、僕も笑う。
「離婚届け出した夜に…ね。
でも、昔からこうなることが決まってたように思えるよ。
お互い独身に戻ったんだから…もう誰にも、何の遠慮もいらない」
ようやく得た安らぎの時間に、僕らは満たされていた。
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