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翌日。
口がカラカラになり、心臓がバクバクする中、小嶋の母親と蒼太に挨拶をしに向かっていた。
「そんな緊張せんでもええやん!
母も蒼太も、佐倉くんの事は前から気に入ってるし、ちゃんと離婚も成立してるんやし…問題ないやんか?」
助手席で余裕の笑みを浮かべる小嶋とは対照的に、それでも僕は極度に緊張したままだった。
「でも…普通はさ、結婚を前提に…とか挨拶するのに、籍は入れませんがお付き合いさせてください!なんて、おかしくない?」
僕らは昨夜、色々話し合って、籍を入れずに付き合っていこうと決めたのだった。
それはお互い、戸籍上だけの繋がりには意味がないと、身を持って実感していたからだ。
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