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「佐倉さん、ありがとう!
ほんまにありがとうございます!
娘と孫をよろしくお願いします」
「佐倉パパ!」
…………………アハハ
僕らが到着するなり熱烈な歓迎を受けた僕は、あまりの拍子抜けに苦笑いするしかなかった。
どうやら小嶋が僕の知らないうちに詳細を伝えてしまっていたらしい。
蒼太に至っては、『パパ』だもんな…
僕の方がまだ心の準備ができていなかったらしく、蒼太の言葉にドキッとしてしまった。
「私はこうなる事を夢見ていたから…本当に嬉しい!
佐倉さん、ここに一緒に住んだらどうです?」
……お母さんまで!
さっきまでの僕の無駄な憂いの時間を返してほしいくらいに、彼女の家族にアッサリ認められてしまった。
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