最終章

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小嶋は昔から歳より若く見られていたが、最近より一層若返ったように思う。 肌艶もいいし、一緒に街を歩いていると、必ず数人の男が小嶋を振り返ってまで見つめている。 それがおもしろくなくて、わざと見せつけるように肩を抱こうとするのだけれど。 「誰かに見つかったらどないすんのっ!」 と、手の甲をパシッと叩くのだ。 黙っていれば超一流の女なのに、中身はオヤジみたいな…でも本当は意地っ張りで強がってしまう脆いところもある。 そのギャップに、僕はヤられてしまっていた。 .
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