最終章

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小嶋にサプライズパーティをプレゼントする準備で、僕は毎日のように自室で隠れて電話を掛けたり、店の下見やら打ち合わせやらで帰りが遅くなったりしていた。 小嶋も春から保険のインストラクターとなり、勤務地も異動になったりと忙しい。 僕としてみたら好都合だったのだが、スレ違いの生活がここ2週間ほど続いていて、それも彼女の機嫌が悪い原因である事には違いない。 安易なご機嫌取りは逆効果だし、かといってサプライズパーティの事を悟られてしまえば、今までの苦労が水の泡になる。 結局、その日まで彼女の機嫌の悪さは放置する以外なかった。 .
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