最終章

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2週間前からうちの局にバイトに来ている大学生の女の子がいる。 ちょうど娘達くらい歳で背格好も似ていて、ちょっとミスしても可愛らしくて許せてしまう今の僕の癒しなのだが… 「もう!!モヤモヤするからストレートに言うわ! 佐倉くん、バイトの女の子来てから帰りは遅いし様子はおかしいし…私が気付いてへんと思うん?」 小嶋が突然怒り口調で僕の部屋に乗り込んできた。 ―――は?まさか…それで機嫌が悪かったのか? そう考えたら全て辻褄が合う。 しかし… 「なっ…なにニヤケてるんよ!」 さらに怒った小嶋。 キリッとした目も、少し前に出たアゴも、突きだした唇もやけに可愛い。 うん、怒った顔も悪くないな…と僕は思った。 .
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