最終章

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大阪の某テレビ局の前。 ビジネス街のど真ん中にあるそのテレビ局の辺りは、大阪城や大きなコンサート会場もあり、休日を楽しむカップルや家族連れ、若い人でごった返していた。 普段は疲れを顔に表したサラリーマンが行き交う場所とは思えないほどの華やかな雰囲気に、1人でやってきた僕は少し浮いた存在に見えた。 ガラス張りのテレビ局の二階にあるカフェテラスは、関係者以外の人も利用できるのだそうだ。 だけど僕は中に入る勇気がなかなかなく、気後れしながら様子を窺っていた。 .
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