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「モナ!!もう少しだけ…そのココア飲み終えるまで、時間をくれないか?」
僕を睨むように見下ろしていたモナに、マネージャーの山口さんが声を掛けた。
「モナちゃん?
何を怖がってるん?
収録までまだ時間あるよ」
イラッとしたため息を吐き、モナはもう一度腰を下ろした。
つかの間の安堵と共に緊張感が僕らを包む。
怖がってると言った山口さんの意図するところを探りながら、でもあまり残されていない時間の中で、できる限り想いを伝えたいと必死になった。
「モナ、ヒナ、ありがとう。
仕事しながら大学まで、大変だったろ?
高校ではモナは音楽、ヒナは美術が得意だったんだよな?
小さい時からモナは歌が上手かったし、ヒナはお絵描き好きだったもんな…」
2人は驚いたように目を見張った。
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