最終章

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「2人に質問もよくしたな~。 ちゃんと寝る時間はありますか?とか、そんなに頑張って体壊さないように、とか」 すると、2人が声を合わせて叫んだ。 「「あしながオジサン!?」」 それは僕が2人のブログに書き込むときのハンドルネーム。 僕は鼻の下を人差し指で擦りながらはにかんだ。 2人がブログを始めたかなり初期から閲覧していたし、コメントも書き込んでいたけれど、2人が僕のコメントをちゃんと読んでくれていた事に胸が熱くなった。 「あれ、お父さんやったんや! 他の人はみんな頑張ってくださいってコメントくれるのに、あしながオジサンだけはそんなに頑張って無理しないでって書いてくれて…すごく印象に残ってる! いつから?結構前からコメントしてくれてたやんな? いつも…見守ってくれてたんや」 最後は涙声になったヒナに、僕は頭を撫でながら言う。 「当たり前だろ? 2人はお父さんの可愛い娘なんだから…」 .
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