53人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
──
「颯人、先行ってていいよ、」
「でも、‥‥」
「大丈夫、俺だって男なんだから、」
「─そっか、
じゃあ、先行ってんな。」
─学校に着いた俺達は、
職員室に日誌を取りに行った。
‥が、担任の
澤谷先生に、
ノート、教科書、プリントを
持っていってくれ、
と、頼まれ、
俺は、一人で頑張っている。
─ほら、日直の仕事だと思って、な。
颯人には、迷惑かけたくないし。
─だから。
‥少し、無理はあるが
頑張ればどうにかなるだろう、
─だけど、
重すぎる‥
やばい、倒れ‥
「わ、大丈夫か?」
そう言って、
倒れそうになった俺を支えてくれたのは
同じ、美術部の
先輩。というか、部長。
瀬川叶介(セガワキョウスケ)先輩。
最初のコメントを投稿しよう!