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先輩より少し遅れて
ホテルへ入ると先輩が
受付で話をしていた。
あたしは先輩のところへ
行こうとしたが、
自分の足を見て
考えた結果先回りして
エレベーターへ向かった。
1分したかしないかで
先輩が受付を終えて
やってきた。
「受付を先輩に任せるとは
いい度胸だ。」
と言いながらも
先輩は怒ってはいないようだ
「足。痛いんですよ。」
その時ちょうど
エレベーターが来たので
先輩とあたしはエレベーターに
乗った。
先輩は『閉』のボタンを
押すと次に50階のボタンを
押した。
つまり、最上階。
たぶん豪華なスウィートルームだろう
「お金持ちはすごいですね」
あたしは、きれいな
装飾のされたエレベーターを
見渡しながら呟いた。
「俺もお前みたいな後輩
いなきゃ、今頃金持ちだ」
同じく先輩も
エレベーターを見渡しながら
呟く。
「あたしのせいですか…」
そんなことを話ながら
途中、いかにもお金持ちな
体格のいいおじさんが
乗ってきた事以外
何事もなく最上階へと
たどり着いた。
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