俺だって中学生だった

周囲との隔離

小学生から中学生になりました。
同じ出身校の人々もいました。
ﾄﾞｷﾄﾞｷの反面、冷めた感情の自分にも出会いました。
初めて入った中学校の教室はとても静かで居心地が良かった。
1ｹ月が過ぎたあたりから騒がしくなった。
自分自身も知らない内に打ち解けていました。
そんな中ｸﾗｽには必ず一人はいる孤独なﾔﾂ。
何故か皆無視しようとします。
何故か僕はそんな彼が格好よく見えた。
昼休みになると図書館に行くらしいので僕も話すきっかけを作るために友達の誘いを断って行きました。
相変わらず周囲と自分を隔離しているかのように一人隅で本を読んでいました。
僕は近くに行って話しかけると案外簡単に打ち解けました。
けれど教室に戻るといつものように知らん顔していました。
こいつと仲良くなったせいで僕達が転落してゆくとはこの時まだ分からなかった。