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ーー1996年8月ーー埼玉県寄居町にあるガソリンスタンド…
「休憩から出たぞ~」このスタンドの主任の職に就いてる当時22歳の男、名前は新浜と、アルバイトで当時18歳の地元暴走族リーダー?の荒島がそろって休憩から戻って来ると、
「あっ!新浜主任、今【大林君】から聞いたんだけど本当に幽霊見た事有るんですか?」
声を掛けて来たのは入社二年目になる境さんだった。
そして大林君とはバイトの男子の一人他のバイトの子に比べ比較的大人しいが別に陰気と言う訳でなく、逆に他のバイト諸君がやかましいだけ!
特に主任の新浜と一緒に休憩から出て来た荒島とその日は出勤予定外の磯山の二人が揃った日には所長の緒方でもコメカミに血管が浮き出る事もしばしば有るほどだった。
「幽霊?…あぁ~、子供の頃から時々見るけど…何で?」
余り女性と会話した事のない新浜にとって少し照れくさいのも有ってぶっきらぼうに返事を返すと、
「大林君と夕べの怪談特集の話ししてたら新浜さんが良く幽霊見るって聞いたから本当かなぁって思って…」
「てかマジっすか?
マジで浜さん見たことあるんすか?」
と聞いて来たのは荒島君で、そんなに以外だったのか、ジェスチャーをかなりオーながら聞いて来る。
「まぁ~、一番最初だと記憶してるのは、
幼稚園の頃夜中に目が覚めて居間の方を何気なく見ると、
【白い和服着たお婆さんが赤ちゃん】をおぶって、コタツより高く浮いてて、鍵の掛かっているハズの玄関から音も無く出て、
これ又鍵の掛かっているハズの裏口から音も無く入って来るを繰り返し
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