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、根本は今三人に連絡取ってくれてるから♪」
「イヤイヤ、それなら磯山は?」
「磯山?、
アイツはお馬鹿だから…
それに比べたらマッチャンの方が断然にマトモでしょ!」
「うっ…まっ、まぁ~それはそうなんだけどね」
この松山って奴は実にわかりやすい性格をしていて二言三言誉めてやれば直ぐにその気になってくれるバイトの中で一番扱い安タイプだった。
そのやり取りを直ぐ横で嬉そうに眺めてた境さんが口を挟んで来た。
「マッチャン♪マッチャン♪」
「エッエッ…なっ、何?」
「私~ジュースより、車の燃料代の方が嬉しいんだけど♪」
『ハァ~~!!?』
その申し出に荒島達に連絡をしてた根本も含め声をあげる。
「ジョウダンよ!冗談♪」
「今の冗談に聞こえたぁ~?」
「まぁ~あまり冗談ぽくはねぇ~やなぁ~」
「だから本当に冗談だって!
其れよりも、お礼とかは要らないから私も連れてって下さいよ」
思いもよらない申し出に新浜と松山は顔を見合わせる。
「え~と…マジで!?」
「マジで!」
「イヤイヤイヤ!
冗談でしょ!?」
「だから本気で言ってんの!!」
どうやら彼女も実は怖い物と言うかスリル満点な事が好きな様で、全く冗談ではなかった。
「一様お前さんの為に言うが、此処のバイト共とその友達で行くんだぞ」
「ん…まぁ~ね、でも大丈夫でしょ!」
「なら構わないが、責任までは取れないって事は理解しといてな」
「はぁ~い♪」
この時はまだ彼女が本当に理解出来ているか心配な新浜だが、後々この境さんって娘に感謝と共に意外性に気付かされるのだった。
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