1人が本棚に入れています
本棚に追加
道先案内人も得て、尚且つその案内人の提案で他にも数ヶ所心霊スポットに寄る事になったのは話しが進展迎えた3日後の夜だった。
店長が気を利かせてくれたのと、スタンドの閉店間際にはメンバー総勢十数名が揃ったのも有り予定よりも早く出発出来る様になった。
当初の予定ではこんな人数ではなかったのだが、色々合って大人数で向かうことになり、店長もやはり気になってか?
「わかってると思うけど、何か合ったらお前が責任持つんだからな!
ちゃんと面倒見ろよ!!」
言い方は厳しいが、この人は本気で心配してくれる。
だから、煩い事言われても新浜は反骨心など微塵にも芽生えなかった。
とは言っても普段から言う事をなかなか聞かない悪ガキ共故に出発する前に新浜が一言釘を差す。
「お前達…言うこと聞かない奴らは例え山中のお化け屋敷だろうと、どこぞの墓地だろうと…躊躇わず置いて帰るから注意しろよ!」
その一言でその場の全員の顔色が蒼白になった。
「ちょっと…浜さん冗談でしょ?」
荒島がどもりながら新浜に訪ねるが、
「俺、責任者だから警告最高三回まで…勿論、一発で置いて帰る事も十分考えられるから、そのつもりで居てね♪」
【居てね♪】…その優しい言葉使いは普段の新浜からはかけられない言葉使い…
果たしてコレを本気と受け止めた者は何人居たことか?
雨上がりの夜9時…二台の車に乗って怪奇スポットへと向かった。
それぞれこれから起きる事など微塵にも予想せずに…
最初のコメントを投稿しよう!