オルゴールの話

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無意識のうちに、そう口にしていた。 「治したい?」 「え?」 「直したいなら、治してあげる。」 「できるの…?」 縋る気持ちを落ち着けながらそう言うと、彼は自信有気に「勿論」と笑った。 どうも。そういえばすっかり紹介を忘れていました、アンシェル・ガレット・ジェシです。 皆からはジェシと呼ばれている一般的な高校生です。 今日は不思議な男の子に出会いました。多分歳は同じくらいです。 彼はオルゴールを直すからまた明日来てくれ、とノートの空きスペースに簡単な地図を描いてくれました。 「あ、お金いくらかかるのかな…」 高すぎたら払えないかも…。 そんな一抹の不安を抱えながらも、ゆっくりと眠りに誘われて瞼を閉じた。
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