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「なんだお前ら見てたのかよ~!いいだろ?俺も今日から日本軍に配属されたんだぜっ」
そんな三人組に楽しそうに笑い返しながら、治はそう返した。
そう、彼――権道 治(ごんどう おさむ)は今日より『日本国連合軍』の軍隊の一員になる。
軍隊養成学校という、『軍人』を一人前に育て上げる学校を卒業したものに手渡される称号だ。
この『日本国』は今、戦争の最中――
宇宙から来た謎の生命体、『目利(もくり)』と呼ばれる侵略者に対抗するために作られたのが『日本国連合軍』だ。
世界から隔離され見離された『日本国』は自身の国を守るためにもう20年も戦争を続けている。
そのなかで武器を持ち、戦場で戦う軍人たちは今や子供たちの憧れであり、ヒーローそのものなのだ。
「すげえっ治がホントに軍人になれるなんて!」
「どういう意味だよ!この野郎っ」
「いだっ」
文句を言ってきた男の子のでこを軽く指で弾いて、権道は笑った。
真新しい黒い軍服――
その胸元には星マークが三個ついていた。
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