まえがき

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_ こんな事を言うと、貴方は、「いや、自分は操られてなどない。」と反撥するかも知れない。 だが、果たしてそう言いきれるだろうか。 デパートで買い物をする時、会社で上役と話をする時、新聞の広告やテレビのコマーシャルを見ている時、道を歩いている時、友人と会っている時、そして夜寝ている時まで、貴方は、全て自分の思いのままに行動し、考えていると言うなら、恐らく貴方は完全にそれらのトリックに引っ掛かっているのである。と言うのは、仕掛けられた罠は、それほど簡単に見破れる代物ではないからだ。 そこで、この小説は自分や相手を自分にコントロールすると言う事に加え、さらに既に仕組まれているトリックを見破り、引っ掛からないようにする為に、これらをトリックの法則とも言いべきものを、貴方にお教えしようと言う訳である。 _
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