心理トリック

2 自分を改造するトリック

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【 人は、それ「らしく」振る舞う事によって、次第にそれ自体になって行く傾向がある。 】

　世の中には、自分の性格が嫌いで嫌いで堪らないと考えている人が意外に多い。
　しかし、特に病的なものでない限り、人間の性格等と言うものは、全て一長一短であって、殊更クヨクヨ思い悩む😞🌀程のものではない、と言うのが私の主張である。
　だが、どうしても自分の性格を変えたい、もう少し違った人生を歩んでみたいと切望するなら、その方法がない訳ではない。

　それは、人間が非常に被暗示性の強い、つまり暗示に掛かりやすい動物である事を利用した方法で、「森田療法」等もその応用と見る事が出来る。
　「森田療法」と言うのは、慈恵医大教授をしていた故森田正馬(ｾｲﾏ)博士がノイローゼの治療の為に開発した方法で、心理学的にもその効果は認められている。
　この原理は極めて簡単で、気分や症状に拘らず、快活そうに振る舞えば快活に、健康らしく振る舞えば健康になってくると言うのである。
　つまり、人間は、それ「らしく」振る舞っていると、自然にそれ自体になって行くと言う心理学上の原則によっている訳である。

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