~花火に見守られた恋~

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私の目から、熱い涙がこぼれた。 大輔……… 会いたかった。 叶わないとわかっていても、この10年、言えなかった気持ちを伝えたかった……… 「…ウッ…ヒッ………」 止めようとしても、涙はどんどん溢れてくる。 私は思わずその場にしゃがみこむ。 …しばらくうずくまって泣いていると、花火の灯りで照らされた足元が目に入った。 ………え? よく見ると、掘り返したような跡がある。 …………そこは、私の記憶が正しければ、タイムカプセルを埋めた場所だった。
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