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ある日、俺は図書館で一冊の古い本を見つけた。
そこには、古代に栄えた生物の記述が断片的に記されていた。
しかし、それはあまりにも古い本なので、ところどころ読めない箇所もあった。
俺は何気なくページをめくり読んでみた。
・それは人の住む場所、山や草原等、あらゆる地域に棲息する。
・貫通性の高い攻撃をしかけ毒を保有し、飛行能力も備わっている。
・攻撃対象にほとんど気配を悟られることなく接近することができる。
「かなり手強い生物だったようだな」
俺はさらに読みすすめた。
・それは防御力は弱く倒すことはそれほど困難ではない。しかし、
その先の文章を読み、俺は凍りついた。
ソレヲ殺スト自分ノ血ヲ流スコトニナル。
(こ……これは?)
俺は直感でわかった。
(呪いか!)
かつて、こんな恐ろしい怪物が存在していたとは……。
俺は心底震えた。そして、あのような怪物が存在しない時代に生きていることに安堵した。
この本に記載されている怪物は今では全て一掃されている。
旧世界の魔法
『カガク』によって。
Fin
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