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ニーナがリリーを抱き止めながら笑顔で言った
「おお!リリー帰って来たか!」
「もう…遅いから心配したのよ?」
大人六人の内、金髪の男女がリリーに向かって喋りかける
「お父さん、お母さんただいま!遅かったのはちょっとお買い物に時間かかっちゃって…ごめんなさい…」
リリーはニーナから離れ、すまなさそうな顔で二人に近づいてぺこりと軽く頭を下げた
「まぁ、無事ならいいわ。ねぇエド?」
「あぁ、そうだな」
女性は微笑みながらホッと一息吐き、エドと呼ばれた男は笑顔でリリーの頭を撫でた
リリーの頭を撫でながらエドは不思議な顔をして辺りを見回す
女性がそれに気づきエドに訊ねた
「どうしたの?」
「いや、ミリア…アルはどこにいるんだろうか、とな…」
エドはミリアに返事をしながらもキョロキョロと首を回す
「確かに…でもリリーが帰って来てるから多分帰って来てるわよね…リリー?アルがどこにいるかわかる?」
「ふぇ?お兄ちゃんが?」
眉間に少し眉を寄せたミリアがリリーに訊くとリリーは首を傾げながら辺りを見回した
周りにアルという少年がいない事が解ると途端に不安な顔になる
「お、お兄ちゃんがいない…どこにい「父さん、母さん。只今帰りました」お兄ちゃん!」
そこに洗面所のドアから出て来たアルの姿があった
リリーはアルに飛びつき、アルはそれを驚きながらも抱き止める
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