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「おお、アル。そこにいたのか」「あら。そこにいたのね」
エドとミリアは洗面所のドアから出て来たアルを見ると笑顔で迎える
「先ず手を洗わなければいけませんから…ほら!リリーも洗って来なさい!」
「はぁーい!」
そんな家族にアルは笑顔を返し、リリーを洗面所に向かわせた
洗面所に向かうリリーを満足げに見届けると改めて集まった人に目を向ける
「よぉ、アル。遅かったじゃねぇか」
「ん、そうね。もう少し早く帰って来ても良かったんじゃないかしら?」
今、アルに話しかけて来たのはシンという少年とニーナだ
ニーナは茶髪で可愛いと言うより美しいと言った方がしっくりくる顔立ちで、瞳の色は蒼眼と言うのが一番合うだろう
シンは白髪で瞳の色は紫と紺色と言う特長的なオッドアイ
顔も母親譲りで整っていた
「そう言うんじゃないシン。アル君にだって色々あるんだから無茶を言っちゃいけないよ。アル君だって「黙りなさいハク」…すまんエリー」
次に話した二人はシンの親のハクとエリトリアだ
ハクは白髪に青い目をした三十代半ばに相応しくない若さの持ち主である
顔は案外普通だが頬の辺りに斜めに裂けたような薄い古傷があり、それが目立っていた
エリトリアは今いる中でもダントツの美人で誰よりも美しかったりする
髪の毛の色は深い青、瞳の色は澄んだ赤だ
因みにハクは長話をする癖があるのでエリトリアによく怒られてたりする
エリトリアはいいとこのお嬢様だったりするので高圧的な口調である
「まぁ、いいじゃネぇか。今日は無礼講と言うヤつだロう?」
「あらあら賑やかですねぇ~」
次に喋った特徴的な口調の人はニーナの親のジンとエクセラだ
ジンは大男と言う感じだがその巨体に似合わず顔はちょっと格好いい部類に入る
髪の色は黒、瞳の色も黒だ
エクセラはアルに負けず劣らずぐらいの垂れ目と垂れ眉で優しそうなオーラが滲み出ている
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