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少年はそんなリリーの頭を左手で撫でながら右手でリリーの膝を寄せ、手を翳した
「【ヒール】」
再び光が溢れ出し、少年が手をおろした時には膝の傷がなくなっていた
「さて…リリー、急ぐから僕の背中に乗って」
キャキャっと騒いでいるリリーの頭を撫でてから少年はリリーに背を向けて言う
「わかったぁ!」
リリーは元気よく返事をしながら少年の背中に飛び乗った
少年はしっかりとリリーを背負い、夕焼けの街の中、帰路を走り出すのだった
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