1人が本棚に入れています
本棚に追加
私にできることは3つ
1、〇〇デパートへ向かう
2、〇〇デパートへ行かない
3、警察に通報する
3は未遂の状況では通報しても意味がない。
つまり1or2
私は迷った。
もしこれが本当だったらデパートでは大量殺人が行われ、空前の大事件となる。
そしてそれを防げるのは自分しかない。。。
私は決心した。
ジャンパーを羽織り、いつか犯人を見分けることができるようになった時、使う予定だった高圧スタンガンをポケットに入れた。
最新のスタンガンは小型でかつ、高威力である。
犯人を見つけた時、間髪入れず使おう。
私は走って玄関を出た。
鍵を掛ける余裕はなかった。
私は物置小屋の横にあった自転車に乗って家を後にした。
伊達に短距離ランナーだったわけではない。
グングンスピードを上げ、デパートへ向かう。
必死に漕いでる中、あることが引っ掛かった。
まづ、手紙に書いてあったヒントである。
目に関係する何かか。。。
しかし、そのデパートには眼鏡売り場はない。
目薬が売っている薬局なのか。
それもないだろう。
ただでさえ大量殺人を犯そうとしてる人間が薬局という小さな空間にいるはづがない。
もしかして仮面の特徴ではないか。
つまり、今まで区別出来なかった仮面だが目の部分に違いがあるのかもしれない。
仮面の目を見ることで本心が聞こえてしまう。
仮面の中からうごめく目は私に恐怖感を与える。
心のうちを垣間見るあの恐怖を味わう羽目になる。
あの目を見るのか・・・
私はひどく落胆した。
しかしながらやるしかないのである。
最初のコメントを投稿しよう!