仮面

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気がつくと夕日が窓からさしている。 寝てたらしい。 昼食を食べてないので大分寝てたはずだ。 時計を見ると5時を回っている。 大きく伸びをし、喉を潤すためキッチンに向かう。 朝、使ったコップを手にとり、軽く濯いで水を汲む。 コップ一杯飲み干すと、あの頭痛に襲われた。 「・・・っ!!」 私はそのばに座りこんでしまった。 すぐ収まるはずが収まる気配がない。 「くぅ・・・!」 必死に堪えていると心の声が聞こえてきた。 『〇〇デパートへと行け そこで大量殺人が行われる   おまえは能力を使い犯人を探し 未然に防げ 仮面をよく見ろ 違いが分かるはずだ』 「はっ!!」 気がつくと頭痛は収まっていた。 それにしても今の声は・・・ すると正面の床に手紙が落ちていた。 手にとり読んでみる。 『我は真実を知るもの あの事故の真相を知りたければ 今すぐ〇〇デパートへ行け 大量殺人が7時に行われる おまえは犯人を見つけ、 未然に防げ ヒントは目だ』 目が眩んだ。 ひどく混乱している。 いきなり事件を防げと言われて、はいそうですか、と行動できるだろうか。 だが殺人が始まるまで残り1時間45分 デパートまでは15分かかるとして、1時間程度で犯人を見つけられるのか。 デパートに行ったら事件に巻き込まれるのでは。 手紙の差出人はなぜ犯行を予測できたのか。 イロイロと考えているうちに時間はなくなる。 どうする この手紙を鵜呑みにし、もし巻き込まれ殺されたら・・・ しかし、あの事故の真相を知っているとはどういうことなのか 目撃者は脳梗塞で死んだはず。 じゃあ誰が・・ 気がつくと時計は5時半を回っていた。
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