通じない心

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遥歌『…っ!!』 ほ、本当にキターッ!!! 私はとっさにお菓子がたくさん置いてある机の下に隠れた。 カイ『…誰だ?お前。』 詩苑『ぼ、僕は凰ノ坂家で執事をやっている者です。商店街の人に聞いてみたら、先ほどこの店に遥歌らしき人が入っていったというので…』 カイ『…俺は知らねーな。そんな女。』 詩苑『…そうですか…。…では、失礼ー…』 遥歌『…くしゅんっ!』 詩苑『・・・。』 カイ『・・・。』 遥歌『・・・!』 メイ『?遥歌、どうして机の下に隠れているの?』 遥歌『…!!メイちゃ…!!』 詩苑『遥歌!?…そこにいるのか!?』 遥歌『!』 カイ『…!』 詩苑『遥歌!』 遥歌『…っ!やっ!離してっ、詩苑!』 詩苑『帰りましょう!無断で外出した事をお父様に知られたら…!』 遥歌『いやっ!離して…!』 カイ『おい。』 詩苑『!?』 カイが私の前に出て、詩苑の腕を掴む。 遥歌『カイ…?』 詩苑『…君には関係ないだろ?その手を離せ。』 カイ『嫌がってんのに強引に連れ出そうとするなんて…。…お前、それでも男か?』 詩苑『…っ』 カイが詩苑の腕を強く握る。 遥歌『…カイ…。』 (…私のために…。) カイ『…遥歌には役目があるんだ。』 遥歌『…え?』 (役目?) 詩苑『…なんの役目だ?』 カイ『…地球を…、危機から救う役目だ。』 詩苑『…地球を…。』 遥歌『危機から…、救う…?』
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